成功するギミックと成功しないギミックの違いは何なのだろうか。
今回のコンセプト
実力試しにトリプルフリーで使われていないポケモンを使いたい
→あれ、このポケモンもしかして弱い…?
→完
バタフリーについて
バタフリー 60-45-50-90-80-70 lv.10~ 複眼・色眼鏡
コンパン 60-55-50-40-55-45 lv.1~ 複眼・色眼鏡
モルフォン 70-65-60-90-75-90 lv.31~ 色眼鏡
ビビヨン 80-52-50-90-50-89 lv.12~ 複眼
まず、攻撃性能を見ていく。A45C90のためアタッカーにするなら特殊である。C90はなんと伝説のポケモンルギアと同じであり、トリプルでよく見かけるブルンゲル(C85)よりも高い。しかし、この頃はまだ暴風を覚えられないので飛行特殊技は風起こししかない。虫特殊技には虫のさざめきがあり色眼鏡で通りの悪さはカバーできるが、C特化眼鏡でH4Mガルがようやく確2となる程度の火力であるためアタッカーとしては物足りない。そのため、アタッカーで運用するのは難しいだろう。…待てよ、普通にシャドボを撃つブルンより火力を出せるし色眼鏡もあるし対雨としてそこそこ良いから意外とやっていけるのか?
次に補助性能を見ていく。有用な補助技として怒りの粉、追い風、眠り粉を覚える。特性も優秀で、複眼はエレキネットが100%、眠り粉が97.5%で命中するようになり、色眼鏡はスキスワでエースに渡すことができる。これだけ書くともっと使われてもおかしくないのだが実際には全く使われていない。それは、ほぼ上位互換のポケモンがいるからだ。追い風軸では複眼なら特殊耐久とAの低さ以外ビビヨンの劣化、色眼鏡なら地震無効とAの低さ以外モルフォンの劣化、トリパでは持ち物が自由なことと地震無効以外奇石コンパンの劣化。使われないのも納得である。
結論 バタフリーは対戦には不向きである
構築経緯
まず、バタフリーの型を決定した。大した火力が出せないし、中速で催眠をばら撒くのは微妙に感じたので消去法で色眼鏡スキスワ型となった。又、S70は追い風軸で上からスキスワするには遅すぎるのでトリパで使うことにし、前例の多い天候奪取スキスワを構築の軸にした。これより、天候要員はMノオーで確定した。
次に、取り巻きを選定した。一応バタフリーの地震無効を生かすため鈍足物理アタッカーは地面タイプとしたが、物理で弱点を付けるのがドダイトス、ゴルーグぐらいしかおらず、ただでさえバタフリーを採用するのにwikiに載らないようなマイナーなポケモンを使いたくなかったのでドサイドンを採用した。又、これらの補完として相性が良く、トリル下でも非トリル下でも先制できるアローを採用した。トリラーは、当初猫無効で爆発で退場して速やかに天候奪取スキスワに移れるパンプジンにしようと思ったが、色眼鏡Mノオーには中耐久の等倍のポケモンを一撃で倒せるほどの火力はないので、殴れるトリラーの方が適していると思いブルンを採用した。最後に、トリルサポーターは1ターン目に退場して欲しいので、猫より上からこの指ができるリオルを採用した。
個別紹介
・ファイアロー @命の珠 疾風の翼 勇敢 HA252D4
トリル下で相手のアローに先制するために勇敢。相変わらず良い火力をしている。
・リオル @こだわりスカーフ 悪戯心 陽気 HS252B4
この指とまれ/命懸け/地ならし/フェイント
多くの猫を吸うために最速スカーフ、最速エテボまで吸える。出来るだけ1ターン目に落ちてほしいが、大抵一発で倒れるため、命懸けのダメージが上がるようにHに振った。ただ、余りはAに回した方が良かったかもしれない。この指命懸け以外は使わなかったが、一応守りを割るフェイントとドサイの弱点を突く地ならし(バレパンで良い)を採用した。基本この指を使うが厄介な相手がいる時はブレバ命懸けで強引に持っていくことも多かった。この指使いは何時でも一定の成果を上げてくれるので嬉しい。トリルサポーターとして、かなり優秀だったためまた使いたい。
・ブルンゲル @ラムの実 貯水 冷静 HC252B4 最遅
使用率の高いトリラー。耐久が高く1回目のトリルは大抵張れるし、サマヨと違いトリル下で相手を殴れるのは流石である。しかし、この構築はトリルターン内に相手を殲滅できることは少なく、2回目のトリルを張ってほしい時には削れているか倒されているのでトリラーを2枚採用しても良かったかもしれない。自己再生で回復できるが、トリル中は邪魔なだけである。あと、思ったより火力が出なかった。バタフリー以下のCなのになぜ信用していたのだろうか。
・ユキノオー @ユキノオナイト 雪降らし→雪降らし 冷静 HC252D4 最遅
吹雪/エナジーボール/守る/氷の礫
Mバクほどではないがトリル下で相手に強力な負荷をかけるトリルエース。色眼鏡を得ることで半減相手でも確2をとってガンガン攻めることができ、雨クチ相手に有利に動けた。ただ、氷を半減するポケモンが意外といなかったのと、水タイプは向こうからの有効打がないため一旦放置してエナボで倒せば問題ないので色眼鏡が不要な場面も多かった。もうちょっと耐久あっても良くない…?
・ドサイドン @弱点保険 ハードロック 勇敢 AD252H4 最遅
ドリルライナー/地震/岩雪崩/守る
通りの良い鈍足物理トリルエース。物理方面には振っていないのに弱点技を普通に耐えるので相手が弱保を起動して殴り勝つことも多かった。水草技に気を付ければ必ず活躍するこの構築で一番強かったポケモン。また使いたい。
・バタフリーlv.34 @パワーリスト 色眼鏡 腕白 HB252D4 最遅
怒りの粉/スキルスワップ/眠り粉/めざめるパワー氷
2枚目のトリラーで良い、解散。
先制技を耐えるためにHB特化、トリル下でMノオーの上をとるために最遅パワーリスト。耐えられる攻撃を増やすためlv.40まであげるかトリル下でサマヨの上をとりめざパのダメージを抑えるためにlv.34で止めるかは選択。個人的にはlv.34の方がメリットが大きいと思う。一応カイリューの神速を耐えた実績がある。非トリル下ではサマヨ未満の鈍足のため、怒りの粉で最低限の仕事だけして消えていく。弱保起動や色眼鏡スキスワでアタッカーの圧力を強めることができなければ実質5対6で戦っているようなものであるため、トリル下で直接ダメージを叩き出せないサポーターは役立たずだと強く実感した。
基本的な動きと使用感
1ターン目にアローリオルブルンの並びでトリルを張る。その後は、トリルターン内で出来るだけ多くのポケモンを倒せるように動く。相手からの有効打が乏しいのなら最初からドサイドンやMノオーを繰り出すことも視野に入れる。
使ってみて、バタフリーより2枚目のトリラーが欲しいと思った盤面が多かったが、バタフリーが活躍する盤面自体はあったので、どんなポケモンでも取り巻きがしっかりしていればなんとかなるのだと思った。戦績は体感で4~5割。
終わりに
使えはするけどお世辞にも優秀なサポーターとは言えないな、やはり種族値400以下の虫ポケが強いと思えることなんて…
・バルビート(400)
…
・レディアン(390)
……
・コロトック(384)
norinotukudanikorottoku.hatenablog.com
………私の実力不足だったか。
という訳で、この記事を読んだ方はバタフリー入りで勝率7割を超える構築を作る義務が生じました。作成できなかった方には理想個体が出るのに3時間以上かかる呪いがかかります。
参考文献