思念の頭突きは本当に命中90なのだろうか
今回のコンセプト
暗示構築使いたいな
→トリプルであまり見たことがない加速バトンを軸にしよう
→一番良さそうなバトン要員はペンドラーかな
→ペンドラーって列車っぽくね…?
→出 発 進 行
構築を決定した経緯
今回構築の軸となるのは加速バトンであるがこれを使用するにあたり乗り越えるべき課題が2つある。1つは十分に積み切ることができるか、もう1つはリターンが見合っているかである。前者について、加速はターンの終わりにSが1段階上昇するだけである。少なくとも天候倍速や追い風の倍率は抜きたいが、そのためにはバトンを使う4ターン目までバトン要員が耐えなければならない。後者について、数ターン耐え忍んでエルテラドーの劣化ではやる意味が薄い。よってこれらを解決するために、クレフ@1で両壁いば神秘を展開しつつペンドラーは鉄壁を積み物理に強く出れるようにした。
構築の方向が定まったので残りのポケモンを選定した。まず、クレフの補佐をする壁威張る要員としてフレガで更にペンドラーの耐久を底上げできるピッピを採用した。次に、バトン先として素で十分な特殊耐久がありいば神秘エースとして動けるカビンゴを採用した。そして、暗示要員には物理アタッカーとして優秀なMグロスとテラキを置き構築を完成させた。
個別紹介
・ペンドラー @バコウの実 加速 慎重 H252B164S92
岩雪崩/鉄壁/守る/バトンタッチ
ペンドラーは味方のSをサポートする。列車は乗客を速く目的地に運ぶ。
ペンドラーは体節性である。列車は複数両で編成されている。
ペンドラーのローマ字の綴りはpendra-、そしてこのポケモンは鉄壁teppekiを使う。ここから文字を削って並べ替えるとtrain、つまり列車となる。
よってペンドラーは列車である。Q.E.D.証明終了
シングルでは割と知られている(であろう)加速バトン要員。バシャと耐久がほぼ変わらないが、妖耐性と炎耐性を天秤にかけてこちらを選択した。Sは準速霊ランド抜きにして1加速でスカーフ持ちを抜ける。HBは壁下でアローの鉢巻ブレバを中乱数耐え=バコウ、鉄壁で2耐え。使用後にフレガを忘れていたこと、図太いにした方が努力値振りの効率が良いことに気付いた。両壁下で鉄壁を積むことで比較的安定して3加速することができた。積まなければ雪崩は全く相手に入らないがテラキと重ねることで割りの良い怯みゲーを仕掛けることができる。壁を張ってなくてサザンの眼鏡流星にワンパンされたのが印象深い。
・クレッフィ @オボンの実 悪戯心 図太い H252B84D172
光の壁/リフレクター/威張る/神秘の守り
雨クチでお馴染みの両壁いば神秘要員。オボンのおかげで思ったより場持ちが良かった。但し挑発耐性がほぼなかったのでメンハの方が良かったかもしれない。初手の並びで(悪戯心込みで)一番速いので横取りで取られるのは必然的にコイツの使う技になるのだが、神秘を使えるのはコイツだけなので連打されるとA上昇ができなくなるという致命的な欠陥がある。味方への威張るはたまに外すが敵にはしっかり当てるし自傷もかなり引いてくれた。敵威張る is GOD。
・ピッピ @進化の奇石 フレンドガード 穏やか H236B76D196
光の壁/威張る/この指とまれ/癒しの波動
いつものピッピ。ある程度の耐久があるおかげで1ターン目に壁を張る動きがとても安定していた。フレガも期待通りの働きだった。唯一の欠点は遅いことなのでS調整をしても良いかもしれないと思った。威張るを割と外す。
・カビゴン @突撃チョッキ 厚い脂肪 意地っ張り B212D244S44
岩雪崩/恩返し/炎のパンチ/嚙み砕く
レート勢のコピーパで強いことが分かっていたので採用したバトン先。Sは3加速で最速ドブ抜き、4加速で最速100族抜き。素で耐久が高く特殊相手には滅法強かったが少々火力が物足りなかった。そのため、チョッキ→火力上昇アイテムにして守るを採用し柔軟性と火力を上げてみるのも良いかもしれない。使用後に慎重の方が努力値振りの効率が良いことに(ry。トリパ相手には素引きしていば神秘を積んでいくだけでも割と戦える。
・テラキオン @命の珠 正義の心 陽気 最速 個体値低いので適当に耐久に
岩雪崩/聖なる剣/自己暗示/守る
とてもつよい聖剣士。高速物理暗示要員の中で群を抜いた強さを持つ。折角耐久を上げるのだから耐久が下がらない聖剣の方が向いてると思ったのだがA2↑でガブを落とせなくてキレた。あとやっぱコイツの特殊耐久は壁下でも信用できない。
・メタグロス @メガ石 クリアボディ→硬い爪 意地っ張り HA252S4
思念の頭突き/アイアンヘッド/守る/自己暗示
メガ枠の物理暗示要員。単体打点しかないが無難に強い。バレパンも欲しかったのだが技枠が足りなかった。思念を外しまくり見事にオンボロコンピュータの称号を授かることになった。なんで私の家電系のポケモンは自覚がないのだろうか。
基本的な動き
展開ルート
クレフピッピ(両端) 両壁→いば神秘→敵威張る→中央威張るor癒しの波動orこの指
ペンドラー(中央)
・余裕がない場合 守る→鉄壁→守る→バトン
・余裕がある場合 ペンドラー 鉄壁2積み、加速4積み以上を目指す
・相手がトリパでペンドラーのバトンが厳しい場合
展開できなかったら基本的に負け。上手く展開できたら折を見て暗示へ移行。
戦績と感想
最終的な戦績は10-11で大会は二回戦敗退。上手く展開できた時の圧力はかなりのもので割とガチパ相手にも通用するのだがいかんせん弱点が多い。バンドリマンダは勝ち目なしで挑発横取り滅びがつらくリザランドとトリパが重い。そもそも初手中央熱風連打で割と壊滅する。又、威張るの外しや急所で瓦解することもあり安定しない。
それでもギミック構築の力を感じられたし策が嵌った時の爽快感はかなりのものだった。いば神秘はMクチ以外に使っても強力な戦術だと実感できた。これからもまだまだギミック構築の開拓は続けていく。いずれは平トリで優勝できる構築を作ってみたいものだ。
参考文献