【ORASトリプルバトル】永遠の実り

ギミック勢の本気

※０～２の上半分と６は読み飛ばしても

　大丈夫です。

0.主目的
1.はじめに
2.プロジェクト-無限収穫-について
3.ギミック手順
4.メンバー紹介
5.実地試験と感想
6.今後の展開
7.終わりに

0.主目的

ホウエン地方において

今後予測される人口増加によって起こり得る

食料不足に対応するための

あるポケモンの生態を利用した

全く新しい半永久的な作物の供給方法

の提唱

1.はじめに

　2014年から2015年、メガ進化に関連したゲンシカイキという不思議な現象がホウエン地方で発生したという報道がなされたことにより、興味を持った何千万人もの若者がオダマキ博士の研究所が位置するミシロタウンに移住してきた。この所謂”ゲンシカイキ移住ブーム”によりホウエン地方で急激な人口増加が起こり食料不足に陥ったことは人々の記憶に新しい。

　現在、彼らの大多数はテラスタルという別の現象が起こっていると報道されたパルデア地方に移住していった。しかし、2021年よりあるインフルエンサーがホウエン地方伝統のトリプルバトルについて発信したことにより(1)ホウエン地方に移住してくる若者が再び増加しつつある。この動きはパルデア地方で突如発生したポケモンが地中に埋まったり突然透明化したりする原因不明の現象(通称パルデアショック)によっても後押しされている。パルデアショックに遭ったトレーナーの中には自身のポケモンを全て氷漬けにされた者もいるようだ(2)。この現象が自身のポケモンに与える負担を考慮してパルデア地方を離れる人々が増えている。

　以上を踏まえると、今後再びホウエン地方の人口が増加して食料不足が起きることは大いに起こり得ると言える。そこで我々はこの度、食料不足の解決のため日射しの強い条件下で作物を恒久的に再生するポケモンに着目したプロジェクト-無限収穫-について紹介する。

2.プロジェクト-無限収穫-について

　全てのポケモンはある特有の能力を所持しており、それらは特性と呼ばれている。そのうち、オーロット系統・ナッシー系統・トロピウスは収穫と呼ばれる特性を持つものがいることが確認されている。特性収穫を持つポケモンは自身の食べた木の実を通常条件下では時々、日射しの強い条件下では10分に1回必ず再生する。

　我々はこの特性のもつ恒久性に着目して様々な研究を行った。そして半分に切断した木の実を与えても切断以前の状態の木の実を再生することを新たに突き止めた。この性質を利用すれば木の実を通常に栽培するよりも大量に、しかも半永久的に増産することができる。これは現在考慮すべきSDGsにも適している。

　これを受けて我々は今後予測される食料不足に備えてプロジェクト-無限収穫-を立ち上げることにした。しかし、実用化の際には1つ大きな問題がある。確実な増産を行うためには日射しの強い条件下となる野外で木の実の増産を行う必要があるのだが、その場合野生ポケモンの襲撃を受けやすいのだ。特性収穫を持つポケモンはいずれも広域的な攻撃性能に乏しくこのままではプロジェクトが効率良く行えない。

　これを解決するために、我々は広域的な攻撃性能の高いポケモンにプロジェクトを行わせることにした。幸いにもオーロット系統やナッシー系統はスキルスワップで任意のポケモンに特性収穫を渡すことができる。日射しの強い条件下でプロジェクトを行うので炎タイプの範囲攻撃が出来る高火力なポケモンの中から適するポケモンを探し、我々はマフォクシーを選んだ。マフォクシーを選んだ理由についてはイバンの実が関係している。イバンの実は食べたポケモンが俊敏に動けるようになるという珍しい作用を示す木の実であり、これを食べたポケモンは野生ポケモンに先んじて攻撃を行えるようになる訳だがそれと猛火という特性の相性が良いのだ。そしてマフォクシーは特性猛火を持つポケモンの中で最も火力が高い。よって、このプロジェクトに適任だと判断した。

　また、このプロジェクトはポケモンに木の実を与えることで食糧の増産を行うという手法を取っているため近年重視されているポケモンウェルフェアにも配慮している。イバンの実は中身は甘く柔らかいクリームのよう(3)と評されておりこのプロジェクトで利用するマフォクシーは甘い味が苦手ではないのでポケモンの好みもしっかり考慮している。

　特性収穫を持つポケモンがスキルスワップでマフォクシーに特性を渡し、マフォクシーが半分に切断されたイバンの実を野生ポケモンを撃退しながら無限に増産する。これがプロジェクト-無限収穫-の概要である。

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以上、茶番終わり

今回のギミック

"晴れ下でイバンの実を無限に収穫してずっと先制する"

3.ギミック手順

→弱保にグロパン

→にバトン

→交代で出てきたにシャドボ

このターンでC2↑イバン圏内が完成

→日本晴れ

→イバン熱風

→にスキスワ

このターンで収穫イバンが完成、ギミック完遂

3T以降　　X　　Y

XY→サポート

→イバン熱風or守る

・対ドラン

の先制悩みの種

・対リザYメガカメハリテバンギ

H252　晴れ下のC2↑熱風＋のエナボで94%で処理

H252　晴れ下のC2↑熱風＋のエナボで85%で処理

　　　　　　　　　　　　　　　　　のブレバで98%で処理

　晴れ下のC2↑熱風＋のブレバで確定

・2ターン目までギミックを完遂させられない(82%)→負け

4.メンバー紹介

・マフォクシー@イバン　猛火　うっかりやH1D0個体　H4BC252

　熱風/守る/ソラビ/サイキネ

採用意図→イバン圏内時初動熱風最高火力。ダルマモードゴリラの方が僅かに火力が高いがオーロットがゴリラを破壊光線以外の特殊技で確実にイバン圏内にすることはできない。(ダルマモードゴリラの特性は力尽くではないためマフォクシーが最高火力だった)

H→4n調整　B→フェイント対策の全振り　D→最脆
C→猛火C2↑晴れ熱風=手助けC2↑晴れ熱風で特化ゴチル確1
　H252アロー94%で一発

　今回のギミックの核となるキツネ。偶々A0だったが基本的にHPはイバン圏内なので全く意味はない。基本的にコイツで相手を消し炭にしないと勝てないがよくいる半減(リザカメハリテバンギ)をワンパンできるほどの火力は出せない。反撃されたら終わりのギミックで相手をワンパンできないのは火力不十分である。それでもギミックが決まった試合では有効急所を引く自覚を見せてくれた。

・オーロット@バコウ　収穫　吞気最遅　H252B44C132D76

　スキスワ/シャドボ/守る/呪い

採用意図→スキスワを覚える収穫要員の中で猫が効かず、Cに必要な数値を確保したうえで奇石ボクレーより耐久が高い。

C→シャドボで最脆マフォクシーを確実にイバン圏内まで
HBD→総合耐久指数最大　S→最遅

　収穫受け渡し要員の原木。威嚇でダメージが狂うと終わりなのでイバン起動は特殊技にする必要がある。引いてはいけない場面で怯みを引きマフォクシーを急所で2回殺して私を悲しみの向こうへ追いやりやがった。呪いはマフォクシーが守ったターンの退場用兼ダメ稼ぎ。

・ニャオニクス@メンハ　悪戯心　穏やか　H252B100D156

　ファスガ/日本晴れ/グロパン/横取り→手助け

採用意図→神秘ファスガ横取りを"覚えるという事実がある"悪戯心晴れ要員。

HD→ガルドのシャドボ耐え　HB→余り

　いつもの便利な猫。グロパンにより最小限のダメージでブラッキーの弱保を起動できる。マフォクシーの火力が足りないように思えたので横取り→手助けに変更。

・ブラッキー@弱保　精神力　吞気最遅　H252B156D100

　バトン/手助け/イカサマ/守る

採用意図→最も耐久の高い精神力バトン要員。

HBD→総合耐久指数最大

　初めて使った硬いブイズ。上と同じ理由でコイツも横取りではなく手助け。硬いといっても初手に集中されて沈むことが多かった。

・ファイアロー@珠　疾風の翼　陽気　H4AS252

　ブレバ/フレドラ/ファスガ/横取り

採用意図→範囲エースのサポーター兼S順無視のアタッカー。

S→ファスガでできるだけ猫を防ぎたいので最速

　拙いギミックを誤魔化すための焼き鳥。陽気珠≒意地嘴なのに火力が低く感じた。

・エルフーン@襷　悪戯心　臆病　H4CS252

　エナボ/悩みの種/手助け/日本晴れ

採用意図→草打点に加えてドラン処理のための悩みの種が先制で使える。

S→相手追い風下でも抜ける範囲を増やすため最速

　久し振りに使った便利な綿。エナボが痒い所に手が届いた。

・ビリジオン(没案)@ピント　正義の心　陽気　H4AS252

　ファスガ/悩みの種/リフブレ/インファ

没理由→相手追い風下でドランに先制して悩みの種を打てないから。

　わざわざ厳選したけど無駄になった。ビジュアルは良い。

5.実地試験と感想

　実戦投入してから11戦連続で初手でギミック完遂不可能になってこれはやばいと思っていたが一度決まってからは相性の良い相手にもぼちぼち当たりはじめて最終的に6/34回成功した。限界突破キングドラよりちょっと良いぐらい…?マフォクシーで6タテできた試合こそなかったものの4試合ほど気持ち良く暴れることができたので満足である。ギミックの成功に100戦かけた人がいるのだから私も粘り強く挑戦するように心掛けたいものだ。

　ギミックについては久し振りに面白いものが組めたと思っている。しかし私の手元にはもう一つ自信のあるギミック構築の案が残っているのでそちらも早めに実戦投入できるようにしたい。

以下、再び茶番開始

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6.今後の展開

　実地試験を受け、野生ポケモンへの対策に乏しいプロジェクト-無限収穫-は失敗に終わる可能性が高く、更なる改善を要することが分かった。しかし実地試験は完全に失敗したわけではない。マフォクシーに相性の良いポケモンしか出現しない地域では急激な天候の変化にさえ気を付ければプロジェクトは上手くいくだろう。また、実地試験を行った期間は短いものであり実際に長期間行う時にはポケモンのPP切れが頻繫に起こることが予測される。本番ではピーピーエイドの価格と供給も考慮する必要がある。

　有識者会議で成功例を紹介した際には聴衆から高い評価を得られた。彼らの中から我々より優れた手法を考案してくれる者が現れることも期待している。

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茶番終わり