相変わらず威嚇枠を採用しないプレイヤー。
今回のコンセプト
ダクホを使って遊びたい！
→物真似を使えばダクホ役が増やせるな
→物真似役は…Sも耐久も高いトリミアンが良いんじゃないか
→ん？野生の姿、ダークホール、…
→トリミアンは 厨 二 病 を 発症した！！！
構築を決定した経緯
この構築を作る前、私は催眠厨パーティーを作ろうと考えていた。ニャオで重力した後ドーブルのスカーフダクホで必中催眠を放ち、それからMゲンで滅ぶもよし、祟るもよしという構築だ。その際、ダクホ役がドーブルだけでは不安に思い他のポケモンでダクホができないか探したところ、物真似を使うという方法が見つかった。そして、重力ダク滅び構築(仮)を作ろうとしたのだが、途中で物真似ダクホはガルスタンに加えても強いんじゃないかと思い、育成が楽だったので予定を変更してこっちの構築を作ることにした。
よって、まず物真似を使えるポケモンを調べた。過去作を使わない場合、物真似が使えるのは有用でない進化前のポケモンを除けばプリン、プクリン、バリヤード、ウソッキー、ペラップ、ピッピ、ピクシー、グランブル、トリミアンである。このうち、フレガ要員のピッピ、プリン、威嚇枠のグランブル、優秀なサポーターであるバリヤード、トリミアンが候補に挙がったが、ガルスタンは追い風軸で使うものだと思っていたので、102族であり激戦区を超えたSを持つトリミアンを採用することにした。
取り巻きは、ガルーラとダクホを使うためにドーブルを確定として、トリプルバトルの覇者(笑)であるニンフ、最強のS操作要員アロー、火力耐性共に優秀でニンフとの補完も良いドランを採用し、構築を完成させた。
個別紹介
・ガルーラ @ガルーラナイト 肝っ玉→親子愛 陽気 H4AS252
いつもの。6世代の覇者だけあって、今回も期待通りの活躍を見せた。個人的にMガルは威嚇をよく受けるし、けたぐりを撃つ相手がドランとバンギぐらいしか思いつかないため格闘技はグロパンの方が良いと思っている。けたぐりはおそらくサイクル戦が得意な人に向いている、私はサイクル戦が苦手なので仕方ない。
NNガルーラ 理想個体を譲り受けたので有難く使っている。
・ニンフィア @拘り眼鏡 フェアリースキン 控え目 B180C252S76
多くの人に過大評価されているポケモン。だと思っていたのだが、今回はかなりの活躍を見せ私もようやくその強さを実感した。追い風を展開した後ダクホによって無防備になった相手に放つハイボはとても気持ちが良い。いつもは鋼枠のドランやガルドに受けられて倒されるのだが、今回はトリミアンが上から眠らせてくれるので強引に押し切ることができた。ニンフはスタンパに入れたら強いことが分かったのが今回の大きな収穫である。Cは特化、Sはテンプレニンフ＋1にして残りは全てBに振った。技は、この構築では眼鏡電光石火を撃つ場面はおそらく皆無なのでめざ地厳選をした方が良い。大会でめざ地ニンフに負けたし。
NNけいおん！ 文化祭構築の流用のため。
・ヒードラン @命の珠 貰い火 控え目 H4CS252
熱風/火炎放射/守る/大地の力
優秀な準伝説。技はラスカが欲しい場面もなくはなかったが、一応これで正解だと思う。前回使った時も思ったが、耐性が優秀で受け出ししやすいのがこのポケモンの大きな長所だと思った。ただ、S77族なのに準速だからもっと多くのポケモンに上をとれるものだと思って不満を感じていた。事前に確かめておけばよかったと思った。
NNふんかドラン 対戦相手に圧をかけるため。本物にNNがつけられるのかどうかは分からない。
・ファイアロー @鋭い嘴 疾風の翼 意地っ張り H172A252S84
神速の焼き鳥。Aは特化し、Sは最速ガル抜きまで振って、残りは耐久に回した。技は当初剣舞を入れる予定だったが、採用する余裕がなさそうだと思っていつもの構成にした。ファスガは初手でドーブルへの猫を防ぐのに必要であり、横取りもワイガや追い風を奪う役目があったので外せなかった。横取りはトリガを取れないことに気を付けたい(1敗)。鉢巻ではないため威嚇を食らうと火力が足りない。これで一応陽気、意地、勇敢アローの3つ全てを育成したことになった。
NNピアース pierce:貫通より。
・ドーブル @拘りスカーフ ムラっ気 陽気 HS252B4
ダークホール/この指とまれ/変身/置き土産→絶対零度(後述)
ダークホールをトリミアンに捧げる生贄。ファスガ→スカーフダクホはメジャーどころだとすいすいルンパや砂掻きドリュ以外の全ての相手に決まるので、安定して物真似に繋げることができた。というか、普通にスカーフダクホが強かった。私は運が良い方なので大抵3体にダクホが当たり、そのまま相手を壊滅させた試合もまあまああった。うおおおおお、ダクホ最強、ダクホ最強！一度下げた後は誰かに変身するのだが、その際スカーフの存在を忘れており、技選択を間違えることもあった(1敗)。この指と土産は一度も使っていない。
・トリミアン @食べ残し ファーコート 臆病 HS252D4
物真似/守る/甘える/バークアウト
今回の主役にして道を踏み外してしまった哀れな厨二病患者。Sは最速にして、残りは耐久に振った。物真似ダクホの動きが成立してダクホを連発するという動きが本当に強かった。ファーコートにより物理耐久が高く、優秀なデバフ技も揃っており、残飯も持たせているため物凄く打たれ強く、しぶとく生き残ってダクホを撃ち続けることができた。Sが100族を抜いているのも役立ち、死に出しで出てくるポケモンも迅速に眠らせられた。耐久もSも高いポケモンにダクホを渡すとこんなにも恐ろしいのだと思った。デバフ役としては優秀なトリミアンが活躍するための最後のピースを渡すことができて大変満足している。
話は変わるが、このトリミアンは厨二病という設定なのでtwitterで途中経過を厨二病風に報告しようとしたのだが思ったより難しかった。厨二病には語彙力が求められることを知った。
基本的な動き
相手が雨パでなければこの形。1ターン目はドーブルはダクホ。アローは90族以下の猫持ちがいればファスガ、いなければブレバか追い風。トリミアンは相手にマジコ、マジミラ持ちがいる又はフェイント先制技でドーブルが倒される状況ならデバフを撒き、そうでなければドーブルに物真似。砂パはドリュが雪崩を撃ってくれることを祈る。ドーブルにヘイトが向くので物真似は安全に決めることができる。2ターン目は、トリミアンの対角を眠らせたい時以外はニンフかドランを繰り出して中央で範囲技を連打する。最速起きはどうしようもないので考慮する意味がない。
相手が雨パである場合、トリミアンとドーブルの位置を入れ替える。アローとドーブルは切り気味に動き、ダクホ物真似ができそうになければトリミアンはバクアする。この構築は雨耐性が薄く厳しい。
トリパはドーブルがトリラーを眠らせられなかったら厳しい。トリミアンが全力でデバフを撒いて凌ぐ。
戦績と感想
この記事を執筆した時点で12-6→24-11、通常ルールの大会準優勝。元々ガルスタンで10勝RTAに挑む為に作ったのだが間に合わなかった。上でも書いた通りスカーフダクホもトリミアンも想像以上の活躍を見せ、自分の構築の中で最も手応えを感じた。ガルニンフ相手にも2-5と互角の活躍を…あれ?思ったより負けてる…まあ、ダクホ運が良ければ体感的には(構築は)ほぼ互角だと思う。プレイングは知らない。
やはり、私には運要素が入った構築の方が合っている。
おまけ:ダークホールの使用について
ダークホールは命中80%で全体に催眠をばら撒く技である。次世代で弱体化が起こったことからも分かるようにこの技は補助技の中でずば抜けて強力である。そのためこの技を嫌う人も一定数存在し、この構築を回している時にダークホール滅びろと言っている人も見かけた。そこで、この記事ではダクホに対する私の意見を述べておく。
結論から言うと、私はダクホを積極的に使っていこうと思っている。その最も大きな利点は、ダクホを使うと自分より上手な相手に勝つ可能性が高まることだ。ダクホは催眠による不確定要素を含んだ行動阻害を押し付けることができ、上振れて3体全員で最長眠りを引けば相手がどう上手に立ち回ろうと有利な盤面に持ち込むことができる。上手い人はダクホ対策を必ず採用しているとかそういうことを言ってはいけない。私はあるコンセプトが入った構築を組むことが多いが、自由枠があればダクホを採用するだけでコンセプトの成功率を上げることができる。こんなに優れた技は他にない。また、私は運が良い人間であり、大会で急所や回避などの運勝ちを引くことが結構ある。そんな私にとって能動的に上振れが狙えるダクホはぴったりなのだ。それにダクホを覚えていないドーブルは弱すぎる。試しに今回の構築で物真似でコピーする技をダクホから零度に変えたのだがガルドーニンフに力負けした。勝利を求めるのならダクホを採用するのは当然である。
以前、自分が例の三途の川構築を使っている時散々ダクホを絡めたtodに持ち込まれた。自分がされて嫌なプレイングは人にする。これは勝つために非常に重要だと思っている。ダクホに苦しんでいる人はダクホを憎むのではなく積極的に利用すればよいと思う。
つまり、本当に滅ぶべきはマジコニンフだということがよく分かりましたね(全敗)！私もダクホ使いにヘイトが溜まったらマジコを積極的に使おうと思います！
参考文献
他の方のトリミアンの構築記事
