TENTA1観測

私がトリプルバトルで使った中での思い入れのある構築を紹介します

【ORASトリプルバトル】最強の矛VS最弱の盾

スペ3あるいはEカードの奴隷

 

 

今回のコンセプト

限界突破キングドラを超える

仕様の穴を突いたギミック構築を

 

 

ダメージオーバーフロー

第6世代においてポケモンのダメージは基本的に以下の計算式によって求められる

ダメージ=Z×範囲補正×天気補正×乱数補正×タイプ一致補正×相性補正

Z={(LV×0.4+2威力×AorC/BorD}/50+2

※括弧内及びZ、乱数補正、相性補正は小数点以下切り捨て

 範囲補正、天気補正、タイプ一致補正は小数点以下五捨五超入

 

しかしダメージ計算にはオーバーフローが起こることがあり、

計算の途中で65536ダメージを超えると式の最後に-65536の処理が加わる。

追記:正しくは65536で割った余りが最終的なダメージになる処理が加わる。

以降、これを16bitダメージオーバーフローとする。

 

今回は

実戦で16bitダメージオーバーフローを意図的に起こし

且つ

それが勝利に貢献する手段となる構築

を組むことにした

 

 

16bitダメージオーバーフローの実現(理論編)

16bitダメージオーバーフローを意図的に起こす試みは既に先人が行っている。

 

しかし、それを実戦で用いた人がいるというのは聞いたことがない。

理由は以下の2つに分類される。

・対人戦は普通レベル上限が50であるためオーバーフローを起こしづらい。

・オーバーフローを起こせるほどの高火力の攻撃でポケモンを生存させる意味が薄い。

 

2つ目は味方殴りで強引にこじつければどうとでもなるので問題は1つ目ある。

A6↑の手助けギフト地震がLv.1に6万~7万ダメージなので

16bitダメージオーバーフローが実現できないわけではない。

 

しかし、ダメージ計算の式には乱数補正がある以上確実に起こすためにダメージの値を

65536の倍数で揃えたいのだがその条件を満たす組み合わせがどうしても見つからない。

 

そのためこの時点で1/16を引くことを目指す修羅の道を進むことになったのである。

 

というわけで65536~65556辺りのダメージを見つけるためにエクセル※に

乱数と実数値をぶち込んで良さげな組み合わせでひたすら計算を行った。

 

※ダメージ計算サイトは使い物にならない。

 

ダメージの桁数が大きく

乱数が1つ違うとダメージが数百ずれるので思ったより難航したが

 

A6↑の手助け手助け凍スキン大爆発最脆Lv.2

1/16で65556ダメージ

を出せると分かりこれを組み込んだ構築を組むことにした。

 

Z         (50×0.4+2)×731※×183×4/4/50+2≒58862 小数点以下切り捨て

範囲補正    58862×0.75≒44146 小数点以下五捨五超入

乱数補正0.99   44146×0.99≒43704 小数点以下切り捨て

タイプ一致補正 43704×1.5=65556 

※手助け手助け凍スキン大爆発の威力 詳しくは威力 - ポケモンWiki参照

 

 

 

16bitダメージオーバーフローの実現(構築編)

上の理論を実現するための構築を考える。

 

オニゴーリは暗示を覚えないので太鼓暗示は出来ないが

オニゴーリを2手でA6↑にする手段はある。

それが腹太鼓パワースワップであり、系統(とドーブル)で実現できる。

 

ラッキーは大爆発を素耐えでき持ち物が襷である必要がないので

爆発後のエースはラッキーの投げつけるで弱保起動を行う。

 

ラッキーの弱保起動とがむしゃらによる削りを行うためS操作はトリルとする。

安全にラッキーを繰り出したいのでトリラーは高いSから後攻蜻蛉のできるにする。

 

トリルと太鼓のサポートにいつものスカーフを加える。

 

これより以下の構築が完成。

      A212振り            最脆@カゴ

           @スカーフ     トリル蜻蛉

     パワスワ太鼓              @弱保

 

 

16bitダメージオーバーフローの実現(実戦編)

初日   試運転、いけなくはなさそうだと思う。

 

2日目 オニゴーリのムラっ気が暴発。爆発すらできない。

     3/7で外れなのになんでムラっ気にしてたんだコイツ。

 

3日目 オニゴーリの特性を変更。

     しかし4回爆発後に努力値をA全振りにしていたことに気付き発狂。

     振り直し後は2回爆発し両方外れ。

 

4日目 ネタが割れはじめ2回しか爆発できない。当然両方外れ。

 

5日目 トリプルフリーに終わりが見える。

     3ds本体を変更し30戦以上潜る。この日6回目の爆発で遂に成功も敗北。

     ガルスタンでガル温存されたら無理やて…

     もうこれでいいんじゃないかと思い始める。

 

6日目 この構築での対戦回数が100に到達。3回爆発して全外れ。

 

7日目 1回爆発して外れ。

     ここで心が折れ、次の鑑賞会で負け試合のBVを送り終わろうと決める。

 

8日目 別ゲーでユズパチして遊んでたら鑑賞会を見逃しBVを送れず。

     とある計画(いずれ別記事で記載)が頓挫しかけて30分程虚無に。

 

     負け試合を送るなというトリプル神の神託だと捉えて奮起し続行を決意。

     121戦目、16bitダメージオーバーフローに成功し試合にも勝利。

 

     歓喜の舞。ありがとうトリプル神。

 

     BVを投稿して終了。

 

8-113。限界突破キングドラの6倍。今思い返してもあの時は相当に運が良かったな…

1つの構築をこんなに回したのは初めて。

 

100戦すればどんなギミックでも決められるというのは本当だったのかと感動。

でももう2度とやらん。多分。

 

 

終わりに

16bitダメージオーバーフローのように

トリプルフリーでしかできない構築を回すなら今しかない。

 

これを読んだあなたも虚無構築を回そう。コッチニオイデヨウ…

 

 

参考文献

tetspond.hatenablog.com

ダメージ - ポケモンWiki

威力 - ポケモンWiki

ポケモン図鑑ORAS・XY|ポケモン徹底攻略