TENTA1観測

私がトリプルバトルで使った中での思い入れのある構築を紹介します

【ORASトリプルバトル】BV人気投票に挑む

煮詰め煮詰めたギミックの果て

 

はじめに

 2022年6月トリプルバトルに参入後、私は面白いギミックを追求しながら様々な構築を作ってきた。対人戦はトリプルバトルが初めてだったこともあり、最初のうちは構築の質が悪く上手くいかないことが多かったが経験を積み続けるうちにだいぶ狙ったギミックを通せるようになってきた。

 

 昨年の今頃、私は特殊な利用を実戦で活かした限界突破キングドラのBVを投稿した。なかなか反応が良く、鑑賞会を見ながらニヤついていた。

 

 暫くして第3回BV人気投票が行われた。上位10位以内に入れば良いなくらいの気持ちでいたら3位を獲得しとても驚いた。そして私のギミックが多くの人に評価されたように感じ嬉しかった。

 

 「なら次は1位を目指しても良いのでは?」

 

 やるなら本気で獲りに行く。それが私のスタイル。

 

私の投稿BVについて

 人気投票で1位を獲るにはやはり投票者の好みの傾向を把握することが大切だろう。インパクトと試合内容がほとんどだろうが私なりにこれまでの結果を分析し、多くの人に好まれたBVを5つに分類した。そしてそれのどれかに当てはまる構築を提出しようとした。

 

①新しいギミック~永遠の実り~

 1つ目はやはりギミック。考えもしなかったポケモン同士の掛け合わせで新たな景色が描かれる様子にトリプル勢は心惹かれるものだ。第1回のベノムトラップ×やノーガード、第2回の猫爆発、第3回の不沈のやDXなど切り開かれた新しいギミックを見てワクワクしたのを私は鮮明に覚えている。私の限界突破もこれに当たる。

 しかしこれに当てはまるBVを提出するのは今ではかなり難しいと言わざるを得ない。ORASトリプルバトルがもう動かない環境である以上ギミックの開拓先はどんどん減っていくからだ。それでも発想力が最大の武器である私にとって一番勝機があるのはここである。今回何とか2つのギミックを捻り出し、より自信のあった方を投稿した。それが永遠の実りである。

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中々反応も良く新たなギミックとしてレベルの高いものを送り出せたと思う。

 余談だがもう1つのギミックというのは小ネタまとめに書いた尻尾真似っこ空を飛ぶのことである。そこまでインパクトがあるものではなかったので永遠の実りを優先して正解だった。

 

 そして夏、ブルアカにはまり暫くトリプルから離れていた。

 

②意外なポケモンの活躍~子グマは殴れ~

 2つ目はマイナーポケモンの活躍である。これはどちらかと言えば切り抜かれやすい要素なのだが予想外の伏兵の活躍は深く印象に残るものだ。新たなギミックを提唱する際には一芸型のポケモンが用いられることが多く、上で挙げたギミックはこれを内包しているともいえる。

 ぼちぼちBV人気投票が迫ってきた頃鑑賞会に未登場のポケモンが主役となって暴れる構築を思いつきこれなら勝負できると思ってBVを提出した。それが子グマは殴れである。

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この鑑賞会は記念すべき第100回であり結果的に第4回人気投票の〆切でもあったため間に合ってホッとした。手前奥合わせて何故か3回も登場しどのBVでも活躍して全勝したため割とインパクトを残せたのではないだろうか。

 

③運が極端に振れた奇跡~最強の矛VS最強の盾~

 3つ目は奇跡である。鑑賞会には極稀に神の気まぐれによって起こった奇跡と呼ぶに相応しいBVが投稿される。箸休めを禁止ワードにした第1回のドンタ、追走者を複数生み出し1つの構築ジャンルを確立した第2回の猫零度などその影響力は絶大である。そしてこれまでの投票で1位に選ばれたBVは全てこれに該当する。第2回は鑑賞会史上最速で切り抜かれた猫爆発を接戦の末に撃ち落とし、第3回は指振りの奇跡が他に圧倒的な票数差をつけて1位を取った。ぶっちゃけ私は指振りのBVを自分の投票候補にすら入れてなかったので奇跡を呼んだBVの人気の高さに驚いた。

 しかしながら奇跡は能動的に起こせるものではないから奇跡というのである。そもそも狙って起こせるものなのか。更に私の使う構築は事前に決めた特定のギミックを通すことを目標としている。そういう意味でも相性が悪い。それでもある人はこれまでの結果を見てBV人気投票で1位を取るのにトリプルの腕は必要ないとまで言ったのだ。1位を狙うなら避けては通れない要素である。そこで私は確率の低い現象(1/16)を意図的に起こす構築を考え小奇跡を起こすことにした。それが最強の矛VS最強の盾である。

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1/16というのはこれまでの奇跡と比べて圧倒的に高い確率だがそれでもその実現は苦難の道であった。旧Twitterで発狂しつつ諦めかけたりやっぱり諦めなかったりしながら100戦以上潜るハメになり、しかもそこまで苦労したにも関わらず回し始めるのが遅かったことに幾多のガバが重なった結果人気投票には間に合わなかった。悲しい。ただBVが流れた時の反応が(今までの奇跡と比較して)微妙だったし自分でも見返してそこまで面白くないと感じたので仮に間に合っても1位は獲れなかったと思う。というか同じオーバーフロー系のギミックだから限界突破キングドラとかいうBVが比較対象になって邪魔。

 

 最終的に私の投稿BVで投票対象内となったのは上2つに未来予知のBVを合わせた3つ。他のやつだと葉っぱカッターやエレキボールのBVなんかは割と自信があったのだが切り抜かれなかったので残念だ。

 

投票対象内のBVについて

 今回投票対象となった100個のBVだがいくつか思ったことがあるのでそれについても触れておく。あくまで個人の感想であることは留意されたし。

 

①ガチ対戦BVの増加

 第4回はガチ対戦の切り抜きが多いように見える。ガチ対戦と言ってもレートやフリーでの高い勝率、平トリでの優勝を目指して組まれた構築の切り抜きの数は大して変わっていない。ここではマイナーポケモンが採用されておらず特に変なことをしていない試合を指す。第1回でも多かったがあちらはレートの試合が多めなのに対して今回は全てフリーである。

 第3回では残りHP1/2/4や衝撃のHSがランクインしていたがそれ以外で上位10位に入ったものはない。何か付加要素がないと上位には来ないと思うが今回はどうなるだろうか。

 

②変なコンセプト系BVの増加

 第1回第2回と比べて第3回第4回では何か変な構築の切り抜きが明らかに増えた。ギミックでもまじめな対戦でも特殊ルールの大会でもない試合のことを私は勝手にコンセプト系と分類している。初期はトレーナーなりきりや一家採用など理解できるものが多かったがいつしか語呂合わせやアニメのOPED由来のものなどが出現し現在は混沌としている。

 このようなBVが増えた原因はやはり朝ズバである。それ以前にもブルンゲーチチス(??)やコンデンエイネンシザイホーン(???)など語呂合わせ構築はあったが朝ズバの台頭以降明らかに語呂合わせ構築が鑑賞会に送られることが増えた。また朝ズバによりトリプルの自由さが知れ渡ったからかこれに伴って謎コンセプトのBVも増えた。それが切り抜きにも反映されているのだろう。今やポケモンに関係ない構築まで切り抜かれている。

 ただこの系統のBVで上位10位に入った第2回のキクノなりきり(こわかったのだ)、アルトマーレ統一(農地化END)、第3回の々々統一(神々討伐)はいずれもコンセプトでなく試合内容が評価された結果だと思われる。第2回のパドックさんのインパクトが強すぎたUMA統一もプラズマ爆発や弱保起動を組み込んだ良い構築だった。今回切り抜かれたコンセプト系のBVにはお世辞にも試合内容が良いと言えないものが割とある。自由な構築で楽しめるのは令和トリプルの魅力の一つだが試合関係ないただコンセプトが面白いだけの切り抜きは人気投票ではあまり評価が高くならないように思われる。私も試合内容が良くないBVよりは上位を取りたいがどうなるだろうか。特にアレ、異ー論懐妊構築。個人的にネタが嫌いなのでせめてこれには勝ちたい。

 因みに私が良い試合内容だと判断するハードルはかなり高い。ぶっちゃけ今回の3わr

 

ガメノデス

 上で多くの人に好まれる傾向にあるBVを5つに分類したと書いた。4つ目は第1回の66や第3回のこわかったのだ、負けたら勝ち等の単純に試合が面白いやつだ。プレイング、メタ含む戦術、ストーリー、絵面等々何かしら独特な魅力があるやつは上位に来やすい。私の作る構築の魅力は新しいアイデアでありこの系統とは相性が悪いので見送った。そして5つ目だがこれはそもそも私には不可能なものだ。それが"某使いの"ガメノデスである。ざわさんを始め多くの人はずっと擦り続けた彼のガメノデス構築を評価しているように見える。何よりアイデアもプレイングも彼と比較された時付け焼刃の私が勝っている自信がない。

 ガメノデスは第2回の中盤頃から出現した。その人気は次第に高まっていき今や鑑賞会で今日ガメやgameoverといった用語が定着しているほどだ。人気が如実に表れたのが第3回の人気投票でありダメ感も運用の仕方も完璧な特殊型ガメノデスの試合は指振りの奇跡に次ぐ2位に輝いた。そして今回はガメノデス66がある。試合内容はごく普通の66であるがそのインパクトは今回の切り抜きの中でも一二を争う。前回の投票結果より2位以外のガメノデスの試合は上位30位に入っていないのでガメノデスに投票する人は気に入った1つのみを選んでいると推測される。ガメノデス66は今回のその枠としてこれ以上ないぐらい相応しい。正直これに勝てるビジョンが見えないので今回私が1位を獲るのはもう無理だ。というか多分これが1位になると思う。優勝おめでとう。

 

その他

自分の以外で一番好きな切り抜き→の壺を突くやつ

ギミック等に感心した試合→5壺(↑)、霧払い、青田刈り、鎌鼬、破壊の神
ボ・ボーボボ、パワハ共生ロケット、最強作物

サンイバンレベル16、4文字滅び、蜷局バトン、セラピスト

名試合→古参の洗礼

好きなコンセプト→説明難しいやつ、RTA、幻統一、友達いない雨滅び

正気を疑った切り抜き→まるころ、合計レベル6 凄く凄い(小並感)

1位予想→66

今回対象となった鑑賞会の切り抜かれてない中で好きなやつ→ダイヤストーム

 

結局どうなのか

 まず主観だけで判断した場合について述べる。私の評価基準はギミックやシナジー第一である。第2回なら雨晴れ、第3回ならDXが最推しだった。今回の範囲で相対評価するならば私の提出したやつを1位にしても良い。でも絶対評価なら話は別だ。どれも何か物足りなく感じる。これらが1位に相応しい鮮烈で美しいギミックだと言えるのかと聞かれたらNOと答えざるを得ない。ましてこれまでの範囲を含めて相対評価するなら先人の素晴らしいBVには到底及ばない。精々限界突破キングドラと同程度かちょっと劣るくらいだ。

 

 では語るまでもないが客観的に見たらどうなのか。実のところギミックを高く評価する人は過去の投票傾向から考えればそんなに多くない。そしてどれだけインパクトを残せるかが上位を狙う上では重要になってくる。これが足りないやつは私が思った以上に評価されていない。つまり私のやつはお察しである。多分ガメノデス66、RTA、壺5体、lv.16ゴースト、合計レベル6、オニドリルあたりで上位決着だろうか。私の評価基準に引っ張られるせいで前回フラットに見ようとしても予想が大幅に外れたのでそんなに役に立たないかもしれない。

 

 1位は絶望的だろう。せめてどっちかは上位10位に入ってくれないものか。

 

終わりに

 そんな感じで私の挑戦は終わった。まあ頑張った方ではある。次回についてだがネタも底を尽きた上に来年ほぼ潜れないことが確定したため1位を目標とするのは色々と厳しい。でも元々私はまだ見ぬ素晴らしいギミックを求めて鑑賞会を見ているのだ。冷静に考えれば私がそれを考案する必要など全くない。トリプルフリーもいよいよ終わりが近い。誰かが最後に私の度肝を抜くギミックを創出してくれることを切に願っている。

 

 

 

おまけというか余談というか

 第3回第4回と私が質問として「切り抜かれてない中で切り抜いてほしいBVは何か」を提案していたことに気付いただろうか。実はそれには裏があって私が鑑賞会で流れたBVの中でも好きなやつが何個か切り抜かれておらず見返す時に一々どの鑑賞会だったか調べるのが面倒なので切り抜いてもらうために提案したのである。特にダクホルギア。私も物真似ダクホは何度か使ったことがあるが悪夢を有効に使うダークルギアの美しさにはいたく感動した。しかし第3回の時は結局その企みは上手くいかなかった。鑑賞会での視聴者受けもかなり良かったように見えるし本来こんな提案無しでも切り抜かれるもんだと思ってたんだけどなあ。

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もしかしてざわさんってダクホ物真似好きじゃない?